emacs を使う人ってどうしてこんなにたくさん覚えられるのでしょうか
やまだ 『emacs を使う人ってどうしてこんなにたくさん覚えられるのでしょうか。
僕は学部三年生の教育用にしか使わないのでまったく覚える気がありません。
C-a, C-e, C-h, C-k などシェルと同じキーバインドだからemacs は便利なのだと思い込んでいました。
いつもvi が便利だと思って使っています。
またたまに見にきます。』 (2007/10/12 22:09)
「数学や物理ができる人って、どうしてあんなにたくさんの定理や法則を覚えられるのでしょうか。」と大筋には同じ問いだと思います。
日常的に使う機能は何度も調べて、使ってを繰り返しているうちに自然と身に付きます。また、機能の調べ方がわかってくると新しい機能を調べて、便利であればまた何度も使ううちに自然と覚えてしまうものだと思います。
また、覚えなくともEmacsのヘルプ機能はかなり充実していて、忘れた機能を簡単に調べることが可能です。最低限ヘルプの使い方さえ身に付けてしまえば、あとはほとんど覚えなくともなんとかなるものです。基本的なコマンドは体に染み付いてしまいますが、Emacs lispを書いていてあまり使わない関数なんかは、同じものを何度もリファレンスを引いて使い方を確認しています。
また、Emacsには(も)慣習があって、"この機能ならこうやれば大体使えるようになってるだろう"と推測して使えてしまうこともあります。それで失敗したら、ヘルプに頼ればいいだけです。
逆に自分の場合は、viのヘルプの使い方がわからない(調べる気があまりない)ので、設定ファイルの簡単な編集程度にしか使ってないです。viにしろemacsにしろ、自分の手に馴染むエディタがあればそれでいいんじゃないでしょうか。
ち な み に
「viはクソだ。」(p.323)
viの作者Bill Joyは、もしviがこんなに普及するのが最初からわかっていたら、絶対にviを作らなかっただろうと何度も発言している。(p.323)
そうだ、viはクソだ。Bill Joyも自分が作者であることを恥じている。
そんなviを愛する人が数多くいるのは興味深い。