休日

東京の街は、休日と平日で大きく違った顔をみせる。住んでいる人よりも外から集まる人が多いからこそ、その傾向が顕著であると思う。いま住んでいる秋葉原は、平日はビジネスの街、休日は観光地の様相を呈する。ヨドバシカメラのすれ違い広場に人が群がっている様子を見ると、ああ休日の秋葉原なんだな、という気分になる。そういえばいつ頃からか歩行者天国が復活しているけれど、さすがに路上パフォーマンスが厳しく取り締まられているらしく、かつてのカオス感は姿を消したように感じられる。その代わりに、最近はキャバクラ的なメイド喫茶メイドバーの客引きが激化しているような印象を受ける。

そんな休日の秋葉原を尻目に、打ち合わせのために今日は茗荷谷へと行ってきた。茗荷谷は学生街というイメージがあったので、そんなに人がいないのかと思いきや、意外や意外駅の近くは結構混雑していた。

今日の打ち合わせでは、夏休みにNPO法人日本サイエンスサービスで開催するイベントの詳細について話し合いをした。このイベントでは小中学生を対象として、科学自由研究のネタになるような体験展示をしたり、自由研究の相談会を行っている。前身となるイベントからカウントすると、今年で8年目か9年目くらいだと思う。自分自身としては、2005年から参加しているので今年が7年目となる。思えば随分と長い間やってきたものだなあ。

打ち合わせの合間には、関わっている学部生や高校生たちの近況について話を聞いたりして、着実に自分が年を取っていることを実感した。博士1年と学部1年とでは、当たり前ながら6年も年齢差がある。年が離れるとどうしても話しにくい話題も増える一方で、年が離れているからこそ保てる関係性もある。やや寂しい気もするけれど、若い彼らが楽しみながら活動できるように、見えないところから支えてあげるのも悪くないかな、とも思う。