CとかJavaとかPHPは、一度λ言語を知ってしまうと苦痛が大きい

これ読んでなるほど、と思った。

というものだ.僕が18歳(2000年)の頃は,C++Delphiか,あとは出たてのJavaが,アマチュアプログラマの学生がすぐに使える言語だった.C++ひとつをマスターするのに,僕らは何冊の本を読んだだろう.C++ARM, (More)EffectiveC++, そしてSTLに関する何冊かの本.大規模C++ソフトウェアデザイン.オブジェクト指向のはなし.Bertrand Meyerの本.

こうした労苦なしに,関数型言語を身につけることは十分に可能だ.再帰不動点,継続渡しはとりあえず知らなくても書ける.TAPLだって読まなくてもいい.でもパターンマッチは覚えよう.楽だから.OCamlなら始めの頃はfor文やref型といった副作用をバリバリ使ってもいいじゃないか.なんなら,皆が大好きなオブジェクト指向だって使える.ダイヤモンド継承も問題ない.だいいち,プログラミングにおける最も重要な「抽象化」というやつをいちばん簡単に表現したのがλ式であり,型変数であり,モジュールシステムだ.それぞれ,手続き抽象,データ抽象,もっと大きなレベルの抽象に対応する.まともに構造化設計されたソフトウェアなら,この言語で問題なく書けてしまうだろう.

from http://d.hatena.ne.jp/syd_syd/20070620#p1

うちの学科の諸氏へ。CとかJavaとかPHPで書くのもいいけれど、それって惰性じゃないかしらん?新しいパラダイムの言語を始めるのは大きなエネルギーがいるけれど、それで強力な武器を手に入れる可能性は十分にある。投資する価値はあると思うよ。それでもCとかJavaとかPHPが好きなら、それはそれでいいと思う。ただ違う世界をしらないままなのはもったいないね。