LL魂雑感

というわけで、行ってまいりました。http://ll.jus.or.jp/2007/

基調講演:和田英一先生「ハッカー気質について」

プログラミングの話かな?と思っていたら、楕円コンパスや潮汐解析器、原始的なサーボ機構などのhackの話が半分以上をしめていたので、プログラミング的hackの話を期待していた人にとっては肩透かしをくらった気分だったのかも。自分はそういうネタも好きなので、普通に楽しめた。とくに潮汐解析器なんて、物理的にフーリエ解析する話はすっかり聞き入ってしまったなあ。コンピュータのない時代でも、知恵を絞って(数値)微積分をしてしまうのがかっこいい。

プログラミングネタとしては、パラメトロン計算機PC-1で音を鳴らすhackがあった。FFのon/offでスピーカのコーンを引く/押すという単純な方法で、実際に音を鳴らしてしまったのだから面白い。フィボナッチ数列?を元にした旋律は不思議な感じだった。

あと、和田先生はTech総研のインタビューのとおり、本当にPostScriptで絵を書いていた。かこいいー。

Language Update

Perl: 弾さん

弾さんニコニコ見すぎだよ弾さん。

ポロロッカ星人て何?Perl Mongerの間では有名なネタなんだろうか。てか、衝撃的だったのが弾さん自らRegexのサスペンダーネタをやったのに、全然ウケてなかったこと。客層があのネタを知らない人達だとは思わなかった。

Io: shinhさん

なんというか、shinhさんの変態的*1クオリティは絶対誰にも真似できないとおもた。

Clean: lethervertさん

低レイヤーから高レイヤーまで全部をカバーするClean。ちょっとCleanやりたくなった。

PHP: Seiji Masugataさん

PHP

R: 樋口千洋さん

バイオインフォマティクスデータマイニングなどに使われる統計言語らし。R言語Schemeの要素をとり入れているとは初めてしった。

Ruby: まつもとさん & ささださん

ペアプレゼンワロスwww

その他言語

あんまりちゃんと聞いてなかった(´・ω・)

オレ様言語のつくりかた

なでしこ

日本語にした理由が、「当時好きだった女の子に、、、」ってのがわろた。まあ、あんなふうに言われたら気合い入るよなぁ。

関西弁にも対応(Nativeが監修)

日本語プログラミングがはびこる悪の帝国をつくりたいとか。

Xtal

あのキャラはwww

端的に言うと

わりと寝てた。進行のテンポがまったりしてて眠たくなった。まあ、5時まで起きてプログラム書いてたから寝不足だったというのもあるんだけど。

VM

.NETのDLRの上で、RubyとかPythonとかJavaScriptとか複数の言語が動き、それらの連携が完璧になされたならば(というか言語はフロントエンドでしかない、と考えたほうが正しいのか)、一体どんな世界になるんだろう。Microsoftは死んだとかなんとか言われてるけど、MSの考えていることの一端が見えてちょっと鳥肌が立った。やっぱMSはなんだかんだいってすごい。

でも、Linux使ってる限り.NETのお世話にはならなそうだわー。オフィシャルにLinuxでも.NETを出してくれたら楽しいと思うんだけど、いろいろあるんだろうねえきっと。

MSの人への質問で、「MicrosoftではOSSソースコードを読んだら解雇になるという話を聞いたが、それでは言語使用が実装で決まっているRubyを実装できないのではないか」というのが会場からでて、そこから面白い話が聞けた。もろに競合するソフトウェアの場合は、プロプライエタリなソフトウェア開発をしているMSとしてはOSSのソースを見ることすらNGということも"ありうるだろう"が、Rubyのようなものはその限りではなく、実際にIronRubyを書いている人はRubyソースコードを読んで、しかもそこからRubyの言語仕様を文書にまとめているらしい。それMSの仕事じゃなくねwww

キミならどう書く 〜プレゼンソフトを作る〜

このコーナーレベル高杉。

OCaml

ITプランニングの小笠原さんによるプレゼンソフト。cairoというライブラリを使ってGUIを構築し、アニメーションを実現するためにマルチスレッドを使ったとのこと。他の発表者の人のような派手さとかネタは無いけど、確固とした技術力を持っている雰囲気を放っていた。

OCamlのマルチスレッドプログラミングは、破壊的変更を使わなければ、チャンネル通信という方法を用いることでロックを意識する必要がないらしい。後から家で見直すと、入門OCamlにも同じようなことが書いてあった。Functional programmingのほうがマルチスレッドに向いてるんだろうか。

プレゼンの資料の記述を書き換えるときに、XMLを直接編集していて、お題の「一般の人にも使える」という点はどうなっているのかというえんどうさんのツッコミに会場苦笑。まー、でも実際XMLは一つの落しどころだと思う。フロントエンドは別に作れないこともないだろうし。

JavaScript

id:amachangによるプレゼンソフト。「これからも使っていけるものにしたかった」という通り、メチャメチャかっこいいプレゼンソフトだった。ビジュアルエフェクトではどう書くの中でも群を抜いてトップ。これは公開されたら是非使ってみたい。あとネコかわいい。

XUL

高橋メソッドktkr。しかし高橋さん本人は、「文字が大きくできない」という理由で使っていないそうだ。文字のサイズを自動で画面内に収まるように調整して、さらに画面いっぱいの大きさにするのは結構難しいんだろうな。

Java

Javaを見直した!てかJavaすげぇ!

Gauche

何を隠そう、こう書くの中で一番楽しみにしていた小黒さんのプレゼンソフトR-Slide。期待を遥かに上回るクオリティだった。

まず、一般の人でも使える→ほげほげ記法とか、HTMLとかでも敷居が高い→OHPのように使えるプレゼンソフト、という発想に脱帽。スライドの1枚1枚の作成は、グラフィックなりもっと使いやすい別のアプリにまかせてしまって、プレゼンソフトのほうではそれを見せるだけという。
そして、Gauche-rfbを使ってVNCプロトコルでスライドのデータを配信/取得。ここらへんは、gauche.nightでも見た。VNCでデータを送っているだけだから、画像ファイルを表示する以外にも、なんとscmファイルを実行してその結果を表示するということもできる!S式最強!
そして会場が湧いたのが、ライフゲームを実行しているスライドを表示させて、「このライフゲームには描画のバグがありますねぇ」と言って、telnetでプレゼンのサーバー側にログインして、REPLから実行中のプログラムを直接書き換えてバグ修正をしてしまうデモ。S式最強!

これだけでもすごいのに、更にすごいのはLingrLL魂部屋で発言すると、それがスライドの上に表示されるようになっていたこと。ニコ動っぽい。"I came from VIP"自重wwwww

Lightning Talk

あとで書く

*1:もちろん褒め言葉