非常に密度の高い4日間を過ごした

3/26〜3/29の4日間、研究者の卵たちに科学研究のプレゼンテーションをレクチャーするという、毎年恒例の合宿に参加してきました。

世界中の高校生が、科学・工学の研究作品を発表して競いあう、いわば科学研究のオリンピックみたいなIntel ISEFという大会があるのですが、それに出場する日本の高校生たちに、英語でのプレゼンテーションの指導をしたり、他にもISEFの情報を共有したり、という感じの合宿なわけです。

ちなみに、参加者はここらへんのページの上のほうの賞をとってる生徒達です。

なんで自分が参加してるかっつーと自分もISEFに過去に出場しているからで、そのときの経験をえらそーに高校生に語ったり、発表の指導をしたのです。

この合宿のおもしろいところは、初日には「英語のプレゼンテーションなんてとんでもない!」みたいな顔をしている生徒達が、なんだかんだで最終日には胸を張って英語で5分くらい自分達の研究を発表していることろです。それはもう、ものすごい勢いでメキメキと彼らが成長していく過程を見ることができる。

ただ、メキメキと成長するということは、逆にいえばプレゼンテーション能力の基礎的なところをやっているから、成長が著しいだけともいえるんですよね。生まれたての赤ちゃんがすごい勢いで成長するようなもんですよ。つまり、日本の教育システム的に、プレゼンテーション能力が身についている高校生は非常に稀ということです。日本の科学研究コンテストで上位入賞しているような彼らですらそうなのだから。だからどうとか偉そうなことはいえないけど、そう思ったのです。

ちなみに今回はやみずが担当したチームは、従来のものより効率的な垂直軸風車の開発を行ったところで、とてもにぎやかで、仲がよくて、こちらの話をしっかりと聞いてくれるかわいい男の子たちでした。彼らは英語が大の苦手のようで、発表にプレッシャーを感じていたようでした。でも、彼ったモノは素晴しいし、何より物作りが大好きなのが伝わってきて、「お前らの作ったものはすごい!絶対いける!自信もとうぜ!」と励ましながら発表原稿を一緒に作ったり、英語の発音練習に付き合ったりしていました。

大変まとまりの無いエントリになりましたが、彼らの活躍に期待しつつ、本番(5月)を待とうと思います。


表があれば裏があり、今回教える側で参加した自分が反省すべきこと、他の人に反省してほしいこともいくつか。

  • 去年、一昨年と比べれば随分と周りに気を配れるようになったと自分では思っているけど、話に夢中になって周りがみえなくなることもよくあるし、まだまだ自分もガキだなぁとしみじみ思った。
  • 教える側で自分より年下の人達に気を配っている余裕がなかったこと。彼らにとっては高校生に教えるのは初めて/2回目なので、自分が教えられたこともISEFでの発表経験もあるとしても、教えることに関してはわからないことだらけ(自分もそうだけど、彼らはそれ以上に)。もうちょっとそこらへんをケアできればよかった。
  • 最終日のビデオ撮影しながら発表のときは、カメラの音がうるさかったですね。すいません。
  • 教える側で参加して、高校生気分が抜けてない人達は、気持ちはわからんでもないけど、もうちょっと考えて仕事をみつけるなりしてほしかった。
  • 引率するのは高校生だけにさせてほしい。
  • 3日目の引率を頼んだ人達ごめんなさい&ありがとう。こんど飯でもおごるので暇なときに声かけてちょ。
  • 最終日の打ち上げは一部の人間でさっさと別のところに行ってしまって悪かったけど、わいわい盛り上がるよりも、ゆっくりと話し合いたいことなどあったわけです。堪忍してくれ。

(あとで書くかもしれない)