Ubuntu 8.10 Intrepid Ibex で 日本語 LaTeX 環境を整えてみよう
今までメインで使ってきたノートPCがぶっこわれたので、Ubuntuを入れ直した。これを機に、LaTeXの環境を一新してみようと思う。
これまでは、pTeTeX を一生懸命野良ビルドして、utf-8(EUC-JPの間違いでした)で日本語をちゃんと扱えるようにしていたのだけれど、texliveとか使えば apt だけでちゃんと環境構築できるようになっているのなら、それを使わない手はない。
とりあえず texlive と必要そうなものをインストール
sudo apt-get install texlive texlive-latex-extra dvipng latex-xft-fonts okumura-clsfiles xdvik-ja dvipsk-ja latex-cjk-japanese latex-cjk-japanese-wadalab jbibtex-bin mendexk xpdf xpdf-japanese gv gs-cjk-resource cmap-adobe-japan1 cmap-adobe-japan2 cmap-adobe-cns1 cmap-adobe-gb1 cmap-adobe-korea1
この時点で、日本語を含んだ tex ファイルをコンパイルして xdvi で表示できた。ただしフォントはなんかダサい感じ。東風フォント?
これは jsarticle (okumura-clsfiles) を使っているからでフォントの情報として /etc/texmf/vfontmap.d/20ptex-jisfonts.map を参照しているかららしい。jarticle を使うと /etc/texmf/vfontmap.d/20xdvik-ja.map を参照するので、IPAモナーフォントが使われる、という理屈らしい。詳細は次節に書いてあるページにて。
jarticle 使うと↓のようになる。
フォントの設定など
JapaneseLocalizedDerivative/LaTeXForJapanese - Ubuntu Japanese Wiki を参考にフォントの設定をしてみる。
sudo jisftconfig add
/etc/texmf/vfontmap.d/20ptex-jisfonts.map の内容を
### For ptex-jisfonts /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-mincho.ttf rml-jis JIS-H /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-gothic.ttf gbm-jis JIS-H
から
### For ptex-jisfonts @Mincho Roman|Mincho@ rml-jis JIS-H @Gothic SansSerif|Gothic@ gbm-jis JIS-H
のように書き換える。そして
sudo update-vfontmap
まとめ
昔からするとえらい簡単になったけど、やはり一手間かかってしまうみたい。でもtexliveに無事移行できたので満足している。開発者の方々、パッケージのメンテナの方々、ありがとうございます。