SSDを買いました

つい最近SSDを買いました。普段使いのノートPCのストレージとしてSSDを使うとどうなるのか、いくつか試してみたことのメモ書きです。

買ったもの

Intel X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MH160G2C1

  • 160GB
  • MLC, 34nm
  • 2.5 inch, 95mm think
  • 消費電力
    • アクティブ時: 150mW, アイドル時: 75mW

もともと搭載していたHDDは型番をメモするのを忘れてしまったので、それっぽいものと比較してみると

  • 120GB
  • 消費電力
    • シーク: 2.2W, リード/ライト: 1.9W

ということなので、ディスクに関する消費電力は1/10以下になったと思われます。ノートPC全体の消費電力が最大60Wであることを考えると、全体では5%も削れていないのでバッテリの持ちはおそらくほとんど変わらないということになりますね。実際、バッテリの持ちはほとんど変わらないように感じます。

環境構築

NILFS2はlog-structured file systemで、ext3などと違いディスクへの書き込みは全て追記となります。SSDの特性上、データの書き換えは遅い上に、書き換え回数に上限があることから、ディスク全域に書き込みが分散されるlog-structured file systemはSSDに適しているといわれています。実際、LinuxではNILFS2がSSD上で最高の性能を記録しているとか。

NILFS2はLinuxカーネルのメインラインに取り込まれているので、最近のカーネルでは特に何もインストールしなくても利用することができます。メジャーなところだと、Ubuntuでは Ubuntu Linux 9.10 Karmic Koala からNILFS2の入ったカーネルが標準で利用できるようになっています。というわけで、OSにはUbuntu 9.10を選択しました。

OSの起動時間

Ubuntu 9.10の起動時間を比較してみました。起動時間はgrubでOSを選択した直後から、ログイン画面が表示されるまでをストップウォッチで適当に計測した数字です。

HDD (ext3) SSD (nilfs2)
起動時間(sec) 36 9

およそ4倍スピードアップしました。OSの起動がここまで速くなると、こんどはgrubに制御が移る前のBIOS等の遅さが気になってきますね。

GLibのビルド

だれだかが、「SSDにするとビルドが爆速」みたいなことを言っていたので、glibのビルド時間の比較をしてみました。

HDD (ext3) SSD (nilfs2)
ビルド時間(sec) 240 214

まー速くなったかな、という程度でした。

rsync

数値化はできないのですが、SSDにして一番体感的に違いを感じたのはrsyncによる定期バックアップでした。とくに、VirtualBox仮想マシンイメージをrsyncすると一気にロードアベレージが上がって応答性が悪くなっていたのですが、SSDにしてからは裏でrsyncをしていてもほとんど影響を受けないようになりました。