JFA 安全BOOK2: フリークライミング/ボルダリングの危険性について

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日本フリークライミング協会が発行している安全BOOK2をGRAVITY下北沢店でもらってきたので読んでみた。これはフリークライミングを続けていこうと思う人なら必読の1冊だと思う。いろんなジムで無料配布しているから、レスト中にでも是非手にとってみるべき。

最近はフィットネスとか軽い感覚でフリークライミング/ボルダリングが紹介されることが多い。ジムで簡単な課題をやっている分にはそうなのだけれども、それ以上のレベルに行こうとすると危険性が飛躍的に大きくなることは避けられない。難しい課題になるほど予想もしない墜落の仕方をするし、外岩にいけばクライミング自体の危険度が上がるだけでなく、ポイントへ向かう途中での事故など無数の危険要素がでてくる。そういったことを踏まえた上で、それでもやりたいと思う人だけがやればいい、ということなんだろう。

この安全BOOK2には事故の事例がいくつも紹介されているのだけれど、淡々と事故の状況、怪我の度合い、治療にかかった日数、費用などが書き並べらているのは結構エグい。多分クライミングジムでキャッキャしている人達ひとりひとりに読ませて回ったら大部分の人はドン引きしてそれ以降フリークライミングをやりたいと思わないんじゃないかというくらい。ある意味でそれが本来のフリークライミングであって、昨今のジムでのクライミングとは違うものなのかもしれない。

あとこの本では、各地の岩場におけるマナーの問題についてもまとめられているので、外岩に行く前の心構えを学ぶためにも必読だと思う。