ロンドン日記:出発〜ロンドン市内観光

ロンドンにいる。

詳しい経緯は省略するとして、卒業旅行のようなものとしてロンドンまではるばるやってきた。香港を経由して、20時間ほどかけてロンドンまでやってきた。

ロンドンは綺麗な街でもないし、便利な街でもない。歴史はあるが、きっと住んでいる人々はめまぐるしい勢いで入れ替わっている街なのだろうと思う。駅に物乞いはいるし、池袋のように道は汚い。

旅行というと、様々な観光名所について調べて、その土地の良いところを抽出して見てまわろう、ということが多い気がする。ただ、そういう旅行は忙しくてあまり好きになれない。というわけで、今回の旅行はほとんど無計画で、ロンドンについて何ら予習をすることなくやってきた。

良いところも、悪いところも、自分の足で歩いて、自分の目で眺める。どんな観光地も夢の国ではなくて、人が住んでいればそこには現実があるわけだ。良いところだけ並べられた夢を見るのが好きな人はそれでいいかもしれないけれど、建前だけじゃあ面白くないじゃないか。それに、完璧なものよりも、少しくらい欠点があったほうがきっと好きになれる気がする。

今回はそういう旅なのである。

出発

朝7時に成田空港第二ターミナルにやってきたら、人がほとんどいなかった。出発ゲートが閉まってるの初めてみたよ。

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フライト

格安航空券のとれたキャセイパシフィック航空という香港に拠点のある航空会社の飛行機に乗ったのだけれど、これがなかなか良い選択だった。機内環境は思いの外リッチな感じだったし、時期的なものかもしれないけどガラガラだったので、2つ席を使ってくつろぐことができた。あと映画に日本語吹替があったのも親切。

フライトは香港までが4時間くらい?で、香港からイギリスまでが12時間くらい。待ち時間やら電車の移動時間やらを含めると、家を出発してから宿泊先に辿り着くまで20時間以上かかってちょっとぐったり。

1日目:Russel Square 周辺の散歩

ロンドン観光の1日目は、King's Cross駅から1駅のところにある Russel Square の周辺をうろうろ。この周辺にはとにかく公園が多い。東京のコンビニくらいの感覚でそこらじゅうに公園があって、平日の昼間だというのに結構な人がゴロゴロしている。ニートが多い国なんだなぁ。

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近くにあった大英博物館にいってきた。トイレ借りに。

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大英博物館は中学生のころに来て、ミイラを見た記憶がある。雰囲気はおぼろげに覚えていたそのままだった。

中学のときに来たロンドンの記憶は、思い出補正がかかっているのかとても綺麗な場所だったような気がするが、実際はどこにいっても道は汚いし、街のそこらじゅうで変な臭いがするし、とにかく空気が汚れている。一日外を歩くと、鼻の中が真っ黒になるくらい。公害とか大丈夫なんだろうか。

夜にはホブゴブリンと、ベルギーのよくわからないビールを飲んだ。どちらも香り豊かでとても良いビール。とくにベルギーのほうがおいしかった。

2日目:Piccadilly CircusとHolbornのパブ

Piccadilly Circusの近くにJapan Centreがあると聞いて、日本の食べ物を探しにPiccadilly Circusへ。この周辺には、どうもビジネスマンがたくさんいるらしい。表通りは観光っぽい人もいるんだけど、一歩裏道に入るとスーツを来た人達がたくさんいる。
表通りの人達は忙しそうだけど、裏のほうへ進むほど皆やる気なさそうにしている。途中でみかけた The Red Lion というパブでは、昼間からビジネスマンたちがビール片手に談笑していた。仕事しろ。

その後、Edokko という和食レストランがあると聞いた Holborn へ。Edokko は閉まっていたので入ることはできなかった。という言い訳をつくって、Edokko へ向かう途中で見つけた Old Red Lion というパブへ入る。

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パブでもてなしてくれた Wojtek という眼鏡の似合うお兄さんが、とても良くしてくれた。日本から無計画旅行でビール飲みに来たんだよ、というと色々なエールを勧めてくれたり、ちょっとずつ無料で試飲もさせてもらった。しかも、こっそりと地下のビアセラーまで通してもらって、初めてビールの"樽"を見ることができて感動。旅をすると、こういう出会いもあるのだなぁ。ビールは偉大である。ここでは Guiness 1 pint、Greene King IPA (half pint)、Abbot Ale (half pint) を飲んだ(そのほか無料でいくつか試飲したけど、名前をメモしわすれてしまった)。これだけ飲んで £8 未満で済んでしまうイギリスはすばらしい。日本だと3000円はいくだろうなぁ。