Emacsでサッとメモして自分専用辞書を構築するjot-modeを書きました

なんか車輪の再発明っぽいけど、自分の用途にフィットしてミニマムなものがみつからなかったので作ってしまいました。

jot-mode とは

"単語"と"自分が書いたメモ"を関連付けるためのマイナーモードです。

jot-modeを書こうと思った理由は、code readingをしているときに「あれ、この関数ってなんだっけ」と思うことが何度もあったからです。

gnu globalを使えば、Emacs上で目的の関数の定義にジャンプして調べることができます。しかし、こういうときに欲しいのは「関数の定義」ではなく、「関数の(自分の)理解」なわけです。関数の定義(実装)やその周辺のコメントも有用ですが、「よーするにこういう役割の関数」とか自分の言葉で書いたメモを即座に参照したい。

この問題を解決するためにjot-modeを書きました。jot-itコマンド(デフォルトではM-j)を実行すると、現在カーソルのある単語(シンボル)のメモを別ウィンドウに開いて表示します。メモを書き足したい場合は、メモのバッファを編集して保存するだけです。メモの実体はただのテキストファイルです。

単語のメモを書き溜めてゆくことで、自分専用辞書のできあがりです。とにかく最速で自分の書いたメモを参照したい方は、使ってみてください。

入手 & インストール

jot.elをload-pathのどこかに置いて、.emacsに次の設定を書けば使用可能になります。

(require 'jot)
(global-jot-mode t)

参考

id:rubikitchさんにorg-rememberが似たような用途で使えるよ、と教えていただきましたが、ソースから入れて動かすのが割と面倒(依存ライブラリがplannerだかなんだか)でまだ試してないです。