プロ就活生

プロ就活生とは、ガクセイ目シューカツ科に分類されるヒトの総称。

特徴

その生息圏はほとんど日本国内に限られており、東京などの都市圏に分布の中心を持つが、地方都市に分布するものもいる。種の数は明らかにされていないが、ケイオウセイのようなヴォイストレーニングを受け、完璧な笑顔を持つものから、エフランのように内定を獲るのに非常に苦労するものもいる。

体はヒトガタをしており、親に買ってもらったリクルートスーツ、安物の革靴などが特徴である。一方、顔は一様に作り笑顔であることが多く個体差を見いだすことが難しい。

生態

プロ就活生は、学生にも社会人にもなりきれない不完全変態をする生物である。その生態には未だ知られていない点が数多く残されている。

プロ就活生の成体は、毎年秋口から出現しはじめ、年明け頃からその個体数は著しく増加することが知られている。最も活動が活発になるのは冬から春にかけてであるが、夏を過ぎても活動を続けるナイナイテイと呼ばれる種も近年は増加の兆しをみせている。

プロ就活生の多くは昼行性であり、オオテ、イチブジョウジョウ、ユウリョウキギョウなどを好んで集まる習性がある。中にはマスコミ、ガイギン、コンサルなどを好む種も多いとされている。

鳴き声

鳴き声や鳴く時間帯は種類によって異なり、種類を判別する有効な手がかりとなる。ただし、「オンシャガ! オンシャガ!」などのようにほとんどの種に共通する鳴き声も観測されている。

これまでに観測されている鳴き声は以下のようなものがある:

  • オンシャガ! オンシャガ!
  • ダイイチキボウ! ダイイチキボウ!
  • ナイテイホーシ! ナイテイホーシ!
  • サークルリーダー! サークルリーダー!
習性

一般的な習性として、プロ就活生の多くは成体となる前からギョウカイケンキュウやエスピーアイタイサクなどを頻繁に行っている場合が多い。またオービーホウモンを行う姿も数多くの目撃例が報告されている。これらの活動は、多くの場合複数のプロ就活生が群を成して行うことが多いが、群を作って行動するプロ就活生の多くは頭が弱いとの見方が強い。

また、活動が活発になる秋口の前後から、新聞などを読みはじめてシャカイジョウセイの摂取を開始する。

戦闘

プロ就活生の活動が活発になると、頻繁にプロ就活生同士の戦闘が発生する。この戦闘はセンコウとも呼ばれる。プロ就活生の多くが行っているギョウカイケンキュウなどの一連の行動は、このプロ就活生同士の戦闘のための準備であると言われている。戦闘に勝利した個体はナイテイホルダー、カチグミなどと呼ばれて区別される。一節には、ナイテイホルダーの多くはシャチクに分類されるとの説もあるが、これに対しては専門家の間でも意見が分かれている。

彼らの戦闘は、複数のフェーズに分かれており、最終的に比較的少数の個体が勝ち残るというケースがほとんどである。各フェーズで脱落するのは、オイノリに撃たれた者がほとんどである。戦闘のフェーズは、エントリー、ウェブテスト、グループディスカッション、イチジメンセツ、ニジメンセツ、サイシュウメンセツという順で進むことが多い。戦闘が進むにつれて、「オンシャガ! オンシャガ!」などの鳴き声は激しさを増す。

興味深い特徴として、プロ就活生の一定数は戦闘においてほぼ同一の行動様式をとることが確認されている。その傾向はグループディスカッションやイチジメンセツなどでは顕著であり、「ワタシガシカイヲ!」「ゼロベース」「ウィンウィン」などの鳴き声が特徴である。彼らはあたかも何かのマニュアルに従って行動しているようにみうけられ、不慮の事態には対応できずにオイノリに直撃されることがしばしばある。