NILFS2からext3に戻した

「半導体ディスク(SSD)上のベンチマークで最も速かったファイル・システムはNILFS」ということらしいので、SSDをノートPCに換装してからしばらくの間NILFS2を使っていましたが、色々と実用上問題が出てきたのでext3に戻すことにしました。

結論から言うと、NILFSはノートPCで使うべきファイルシステムではないということですね。どんな用途が最適なのかはよくわからないのですが、データが容易に消えてしまっては困るサーバー系には向いているのかもしれません。

パーティションの容量を最大限活用できない

NILFSは過去のスナップショットを保存しているために、パーティションの容量を最大限に使うことはほぼ不可能です。まず120GBのパーティションをNILFSでフォーマットしてマウントすると60GBに見えます。ドライブを1台しか搭載できないノートPCにおいて、ディスク容量が半分になってしまうのはかなり痛いです。

また、過去のスナップショットを放置しているとスナップショットがどんどんディスクの空き容量を圧迫します。単にファイルを削除しただけではスナップショットは残っているので、スナップショットも削除しないと空き容量が増えません。しかもスナップショットを削除してからようやくGCが走りはじめて空き容量を確保しはじめるので、「空き容量がなくなる→スナップショット削除→空き容量が増えるのをぼんやり待つ」ということを何度が繰り返しました。

まだ安定していない

Linuxのメインラインにマージされたものの、安定したファイルシステムかというとそうではないようです(マウントするときにも"重要なデータはおかないように"という警告が表示されます)。使っていて出会ったバグとして、「削除できないファイルができることがある」というものがありました。Google Chromeのキャッシュファイルでときどきできるのですが、削除しようとするとrmコマンドがsegmentation faultで落ちて、その後OSごと固まって死ぬという割とクリティカルなバグでした。

今後の改善に期待、ということで。